韓国のWeb広告(ネット広告)とは?市場と最新動向を徹底解説【NAVERパートナーが解説】

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この記事は、
韓国越境EC、B2B営業
韓国人インバウンド集客
韓国での実店舗PR
にお悩みの事業者様さまへ向けた
WEB広告をつかった韓国人集客、韓国WEB広告の仕組みとマーケティング活用の概要をご説明する、お役立ちコンテンツです。

こんにちは、韓国越境EC・韓国WEBマーケティングを専門にご支援しているFree Life&Co株式会社、代表取締役の藤田裕貴です。公的コンサルタント資格である、経済産業省の認定支援機関(認定経営革新等支援機関)も務めております。

藤田 裕貴

2020年に韓国越境ECで起業し、2022年Coupang公式SPNパートナー就任。
メーカー様・製造業小売業様を中心に
①韓国越境EC
②韓国WEBマーケティング
③韓国ECシステム導入
を中心に韓国進出に特化して、ご支援中。

NAVER・kakaoなどの韓国での主要広告媒体、Coupang・ 11番街・Gマーケットなどの主要ECモールとは、パートナー関係にあります。

この記事(1部/全3部中)では韓国WEB広告の市場概要をご説明し、続く2部ではプラットフォームの種類、3部では実践的なマーケティング活用について解説します。

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【第一部の内容】←この記事

  • なぜ今、韓国のWEB広告が日本企業にとって「宝の山」なのか?
  • 第1部:データで読み解く!韓国デジタル広告市場の「現在地」と「未来図」
    • 韓国WEB広告概要
    • 人口比で見る韓国市場の真の実力
    • 【グローバル比較】世界の中での韓国市場のポジション
    • 驚異的なデジタルシフトの実態
    • 「モバイル・ファースト」から「モバイル・オンリー」へ
    • 市場を動かす「エンジン」は何か?

【第二部の内容】

  • 第2部:【最重要】韓国4大デジタル広告プラットフォーム徹底比較
    • 検索連動型広告の二大巨頭:NAVER vs Google
      • NAVER:「韓国人の生活インフラ」
      • Google:「グローバルスタンダードと専門情報」
  • 国民的メッセンジャー:カカオトーク(KakaoTalk)
  • ビジュアル&トレンドの発信源:Instagram & YouTube
  • プラットフォーム比較まとめ

【第三部の内容】

  • 第3部:明日から使える!韓国WEB広告 成功のための実践テクニック
  • 公式代理店という制度:熟練したプロに無料で運用代行が依頼できる特殊体系
  • NAVER広告とkakao広告
    • NAVER広告の種類
    • kakao広告の種類
      • 入札方式について
  • 広告フォーマットの選び方
    • 「認知」か「獲得」か?
    • ターゲット設定の罠:年齢・性別だけでは不十分
    • クリエイティブの鉄則:「빨리빨리(パリパリ)」と「信頼性」
  • 予算感とKPI設定のリアル
  • 費用対効果の事例紹介
  • 実例①:食品・健康食品(5事例)
  • 実例②:雑貨・キッチン用品(2事例)
    • キッチン用品と雑貨と分けて考察
      • キッチン用品の特性分析
      • 雑貨の効果分析
  • 実例③:インテリア寝具(3事例)
  • まとめ
    • ①食品・健康食品
    • ②雑貨・キッチン用品
    • ③インテリア寝具
  • 結論:韓国市場を制する者は、「文化の翻訳者」たれ

それでは参りましょう!

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なぜ今、韓国のWEB広告が日本企業にとって「宝の山」なのか?

日本のお隣の国、韓国。地理的にも文化的にも近いこの国ですが、ことデジタル広告の世界に足を踏み入れると、そこはまるで別世界。私たちが当たり前だと思っている「Googleが王様」という常識が、いとも簡単に覆される国です。

「なぜそんなことが起きるのか?」「その独特な市場で、日本企業が成功を掴むにはどうすればいいのか?」――今日はそんな謎を、解き明かしていきたいと思います。

多くの日本企業が韓国市場で直面する壁、それは「日本の常識が通用しない」という現実です。

しかし、ご安心ください。この記事を最後まで読めば、御社はその複雑怪奇に見える韓国特有のデジタル生態系の「地図」を手に入れ、具体的な広告戦略を描くための「羅針盤」を得ることができます。

別の記事では韓国のSEOマーケティング施策について解説いたしました。SEOが受動集客であるのに対して、今回はその一歩先、プッシュ型のより能動的なアプローチである「WEB広告」に焦点を当てます。

第1部:データで読み解く!韓国デジタル広告市場の「現在地」と「未来図」

韓国WEB広告概要

まずは舞台となる韓国Web市場と広告ターゲットの概要からご説明します。

韓国のデジタル広告市場は、単なる「大きな市場」ではありません。それは「効率的に成果を上げられる市場」です。EC化率29.0%(日本の3倍)、モバイル利用率134%、SNS利用率94.7%という驚異的な数字が示すのは、韓国消費者の「デジタル広告への反応の良さ」です。

出典:韓国統計庁、KOSIS IMF「Korea: Selected Economic Indicators 2022–2025」(2024年)

  • EC化率29.0%:韓国人の約3人に1人がオンライン経由で商品を購入(日本の3倍)
  • モバイル利用率134%:一人あたり平均1.3台のデバイスを所有しており、広告接触機会が日本より39%高い
  • SNS利用率94.7%:ほぼ全ての消費者にSNS経由でリーチ可能

韓国に進出している日本企業の拠点数は3,003社です。(外務省「海外進出日系企業拠点数調査」/2024年10月1日)これは韓国にある外資系企業1.5万社のうち20%を意味します。

内訳は製造業が6割、それ以外が4割です。

海外ビジネス支援プラットフォーム『Digima~出島~』によると、相談件数シェア12位(3%)で、ECのマーケットサイズに対して、ライバルが少ないことを意味しています。

ブルーオーシャン化している主な要因は、韓国進出のノウハウや事例などの情報が、グーグル上など日本人が一般的に入手できる範囲に出回っていないことが挙げられます。

潤沢な予算をつかって大規模な投資を行い、大手広告代理店やコンサルティングフォームに依頼できない中小企業さんにとって、分からない・解像度が上げられずイメージが湧かなくて実行に至っていないケースが多いです。

支援側も情報を取る手段を持っていなかったり、やり方を知っているだけに終始してしまい、社内で”勝ちパターン”のナレッジを蓄えている企業は、ほとんどないと言っても過言ではありません。

またEC・SEO・広告・CRM・現地法人設立・許認可の取得など総合的に支援できる会社となると、尚更わずかです。韓国企業しか使えないサービスも多く、支援側にもコネクションが必要なため、障壁となっています。

話は変わりますが、韓国のデジタル広告市場は、世界10位・成長率はアメリカと同等です。

  • デジタル広告費:2023年実績(58.1億ドル、世界10位)、2025年予測(67.2億ドル)
  • 成長率:11.5%(米国11.9%とほぼ同水準)

「おや、案外少なくない?」そう思われた方も少なくないと思いますが、この数字の背景には韓国市場の独特な構造が隠れています。

人口比で見る韓国市場の真の実力

韓国の人口は約5,167万人(出典:2025年の推定人口/Worldometers )と、世界28位の規模です。しかし、デジタル広告費を人口で割った「1人当たりデジタル広告費」で見ると、その真価が浮き彫りになります。

▼1人当たりデジタル広告費▼
  • 韓国:112ドル/人(世界5位レベル)
  • アメリカ:約180ドル/人
  • 日本:約85ドル/人
  • 中国:約25ドル/人

つまり、韓国は「小さな巨人」なのです。限られた人口規模でありながら、1人当たりの広告投資額は先進国トップクラスを誇ります。

「おや、広告費がかかるなら回収効率悪いんじゃ…日本よりたくさんの予算が必要なんでしょ?」こうお考えの方もいらっしゃると思いますが、逆です。

・広告主は CPM/CPC(予算)が上がっても投資を続けている =それだけ回収できている。

・同じ1クリックでも 平均注文額&購入頻度が高い ので LTV (リピート購入)が伸びやすい

【グローバル比較】世界の中での韓国市場のポジション

韓国市場の独自性を理解した上で、グローバルな視点からその位置付けを客観的に評価することは、戦略立案において不可欠です。国別の広告費ランキングや主要国との比較を通じて、韓国市場の相対的な規模と特性を明らかにします。

世界のデジタル広告費は、米国と中国の二大巨頭が市場を牽引する構図となっていますが、韓国も安定してトップ10に位置する重要市場です。Oberloがまとめた2023年の実績データでは、韓国は58.1億ドルで世界10位にランクインしています。

出典:Oberlo

2025年の予測においても、このポジションは維持される見込みです。韓国のデジタル広告費の2025年の予測は67.2億ドル(SaleHoo)に達し、引き続き世界10位を維持するとされています。これは、ドイツ、カナダ、オーストラリアといった他の先進国市場と肩を並べる規模であり、アジア太平洋地域においては日本、中国、オーストラリアに次ぐ第4位の市場であることを意味します。

韓国の予測成長率(11.5%)は、米国(11.9%)とほぼ同水準であり、英国(10.6%)やドイツ(10.2%)を上回っています。これは、韓国が成熟市場でありながらも、依然として高い成長ポテンシャルを秘めていることを示しています。

驚異的なデジタルシフトの実態

韓国の広告市場における最大の特徴は、その圧倒的な「デジタルへの傾斜」です。韓国では、総広告費の実に68.1%をデジタル広告が占めています。これは、デジタル広告費がようやくマス広告費を上回った日本と比較しても、その先進性が際立っています。韓国では日本より9年早く、2012年にはデジタル広告費がマス広告※の取引額を上回りました。

※マス広告…4大メディア(新聞、雑誌、ラジオ、テレビの「マスコミ4媒体」)

韓国の広告費(出典:文化体育観光部)

日本の広告費(出典:日本経済新聞)

この市場の強靭さを示す象徴的な出来事が、2020年のコロナ禍でした。世界中の広告市場が縮小する中、韓国の広告流通額は2019年比0.8%減少に対して、デジタル広告市場は前年比12.8増という驚異的な成長を遂げたのです(文化体育観光部)。これは、社会全体がデジタル空間へと移行する中で、広告もまたその流れに完全に乗っている証拠と言えます。

さらに、韓国科学技術情報通信部と韓国放送広告振興公社(KOBACO)の調査によれば、2023年のオンライン広告市場規模は9兆3,653億ウォン(総広告費の56.6%)に達し、2024年には史上初めて10兆ウォンを突破すると予測されています。

韓国の媒体別広告費の推移と予測(2022-2025年)

2022~2024年メディア別広告費(兆ウォン、出典:etnews

「モバイル・ファースト」から「モバイル・オンリー」へ

韓国のデジタル広告を語る上で、避けて通れないのが「モバイル」です。もはや「モバイル・ファースト」という言葉すら古く感じられ、「モバイル・オンリー」と言っても過言ではない状況が生まれています。

韓国科学技術情報通信部のデータによると、モバイル広告費は毎年成長を続ける一方で、PC広告費は4年連続で横ばい状態です。さらに衝撃的なのは、韓国のEC(電子商取引)における購入の約62%がモバイルを通じて行われているという事実です。これは、広告のランディングページから決済まで、すべてがモバイル環境で完結することを前提とした戦略設計が不可欠であることを意味します。韓国のスマートフォンの所有率98%(2022年)で、世界一です。

世界のスマートフォン・携帯電話の所有率(出典:Pew Research Center – Internet, smartphone and social media use

市場を動かす「エンジン」は何か?

この巨大なデジタル広告市場を動かすエンジンは、一体何なのでしょうか?その答えは、韓国の社会インフラと技術革新にあります。

  • 世界最高水準のデジタルインフラ: 韓国のインターネット普及率は97%以上(99.9%(日本貿易振興機構JETRO)、97.4%(DataReportal 2025))に達し、世界に先駆けて普及した5Gなどの高速通信網が、リッチな動画広告やインタラクティブ広告の成長を強力に後押ししています。前述した世界一のスマホ利用率やせっかち(テキストを読むのが面倒くさい)国民性も手伝って、ユーザーはストレスなく消費できる高品質な広告コンテンツに流れています。(ECでも)
  • AI技術の浸透 AIドリブンな広告ソリューションの台頭も、市場の進化を加速させています。AIはより精密なオーディエンスターゲティングを可能にし、広告主にとって高いエンゲージメント率とROI(投資収益率)を実現する原動力となっています(Grand View Research)。

これらの要素が複雑に絡み合い、韓国のデジタル広告市場は、他国では見られない速度と規模で進化を続けているのです。

韓国のデジタル広告市場は、小規模ながらも世界トップクラスの密度と成長性を誇る「小さな巨人」です。Googleが支配しない広告環境、モバイル中心の消費行動、高い広告反応率。これらの要素は、日本企業にとって脅威ではなく、大きなチャンスです。

重要なのは、日本の常識を一度リセットし、現地に根差した戦略と体制を構築すること。次の記事では、韓国における主要Web広告の種類や特性に踏み込んでいきます。韓国市場への挑戦を検討されている方は、ぜひ次回以降もご期待ください。

「韓国WEB広告の基礎編」第一部はここまで。続く第二部をお楽しみに。

▼第二部:「広告プラットフォームの選び方」ぜひご覧ください。
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