● Amazonなどで仕入れられる日本の商品を、無在庫で販売しても売れる?
● 逆に、初心者が出品しない方がいい商品は?
● 自社の商品は、韓国市場で本当に勝ち目がある?
● 売れるか分からない段階でも、日本から1件ずつ送ってテストできる?
● 食品・化粧品・電気製品には、どんな許認可が必要?
● EMS・クーリエ・船便など、結局どの配送方法を使えばいい?
● 韓国法人や現地代理店は、最初から必要?
● Coupang・NAVER・11番街・SSG.COMなど、どこで売るのが自社に合う?
韓国越境ECを始めるとき、多くの方が最初に知りたいのは、細かい法律の条文ではありません。
「結局、韓国では何が売れるのか」「自分の商品は販売できるのか」「どのくらいの準備で始められるのか」ではないでしょうか。
ただし、「売れる商品」の意味は、誰が販売するかによってかなり変わります。
例えば、自社商品を持つD2Cブランド・メーカー・製造業の場合は、何千商品も出すのではなく、「韓国で勝ち目のある商品を選ぶ → 小さく販売して試す → 売れた商品だけ正式輸入・韓国在庫へ広げる」という考え方が重要です。
一方、購入代行・無在庫販売を始める方であれば、最初から商品カテゴリーを1つに決める必要はありません。日本のAmazon等で仕入れられる新品を幅広く出品して、実際に韓国で注文が入った商品から売れ筋を見つけていく方法があります。
さらに、韓国で需要があっても、食品・化粧品・KC認証などの規制で販売方法が変わる商品があります。韓国へ輸入できても、配送会社が運べない商品や、NAVER・Coupang等のモール規約で出品できない商品もあります。
そこでこの記事では、商品を4つの視点に分けて判断します。
① 韓国で
売れそう?
需要・競争・商品差
② 韓国で
販売できる?
法律・許認可
③ 利益を残して
送れる?
送料・危険物・重量
④ そのモールに
出品できる?
モール独自規約
この記事の大前提
「韓国で売れる」「韓国で販売できる」「韓国へ送れる」「そのモールに出品できる」は、すべて別の話です。
この4つを分けて考えるだけで、韓国越境ECの商品選びはかなり分かりやすくなります。
この記事では、「何が売れる?」から「何を避ける?」「どう売る?」「どう送る?」「売れた後どう広げる?」まで、韓国越境ECを始めるために必要な判断を1本で分かるように整理します。
こんにちは、韓国越境EC・韓国WEBマーケティングを専門にご支援しているFree Life&Co株式会社、代表取締役の藤田裕貴です。公的コンサルタント資格である、経済産業省の認定支援機関(認定経営革新等支援機関)も務めております。
NAVER・Kakaoなどの韓国主要広告媒体、Coupang・11番街・Gmarketなどの主要ECモールとはパートナー関係にあります。また、SSG.COMへの日本企業・個人事業主の出店取次・支援も行っています。
韓国企業との取り組み・参考動画
▶ NAVERとのコラボYouTube
韓国NAVER本社ツアー|オフィス内部に潜入
▶ CoupangとのコラボYouTube
Coupangアカウントマネージャーが韓国ECを解説
この記事を読めば、ここまで分かります
✓ 韓国で売れやすい日本商品と、先に除外すべき商品
✓ 「売れるか」は ①需要 ②法律・許認可 ③配送 ④モール規約 の4つで判断できること
✓ 韓国法人・大量在庫なしで、日本から直送してテストする方法
✓ 食品・化粧品・電気製品・子供用品など、カテゴリー別の販売条件
✓ Coupang・NAVER・11番街・SSG.COMから、自社に合う販路を選ぶ考え方
目次
まず結論|「自社商品がある人」と「何を売るか未定の人」で、韓国での売り方は違う
🏭 D2C・メーカー・製造業
自社商品の中から、韓国向きの商品を選ぶ。
最初から全商品で認証・在庫投資をせず、売れる可能性が高い商品を絞って日本からテスト。
売れた商品だけ、正式輸入・韓国在庫・広告・複数モールへ広げるのが基本です。
📦 購入代行・無在庫販売
まだ何を売るか決まっていなくてもOK。
日本のAmazon等から仕入れ可能な新品を幅広く出品し、韓国で注文が入った商品から売れ筋を見つける。
重要なのは、最初から「当たり商品」を完璧に予測することより、販売・配送トラブルになりやすい商品を先に除外することです。
中堅・大手メーカーであれば、認証・A/S・広告・現地在庫まで投資できるため、さらに狙えるカテゴリーが広がります。こちらも後半で解説します。
A/S=アフターサービス(After Service)。購入後の修理・交換・メンテナンスなどのサポートを指し、韓国では購入時にA/Sの有無を気にする消費者も多いです。
ただし、韓国内でA/S対応ができなくても販売自体は十分可能です。現地A/Sを行わない場合は、商品詳細ページに「韓国内A/Sなし」「初期不良・返品時の対応方法」などをあらかじめ記載しておくと、購入前の不安や販売後のトラブルを減らせます。
韓国では、ざっくりどんな日本商品が売れやすい?
最初に全体像を押さえておきましょう。
韓国では、単に「日本製だから」という理由だけで売れるわけではありません。一方で、韓国でもメーカー名・型番で探される商品、日本ブランドの知名度がある商品、専門性の高い商品は越境ECと相性があります。
| カテゴリー | 韓国越境ECで狙いやすい理由 |
|---|---|
| カメラ・レンズ | メーカー・型番で比較され、海外ブランド購入が自然 |
| 腕時計 | 日本ブランド・JDM・限定品・型番需要がある |
| PC・ガジェット・周辺機器 | 型番検索されやすく、専門入力機器等は差を作りやすい |
| 音響・楽器 | メーカー・音質・用途で選ばれ、日本ブランドにも強みがある |
| 釣具 | 魚種・釣法・リール・ルアーまで需要が細分化される |
| 工具・専門用品 | 精度・耐久・用途差が購買理由になりやすい |
| 文具・クラフト・ホビー | 小型で送りやすく、日本限定・専門SKUも多い |
| キッチン・調理用品 | 包丁・砥石・専門ツールなど、日本の加工技術を説明しやすい |
| カー・バイク用品 | JDM、補修、整備、専門パーツなど型番需要がある |
| スポーツ・アウトドア | 競技・用途が細かい商品は専門ブランドが選ばれやすい |
日本のナショナルブランド商品も売れる?
十分に販売対象になります。
特に、韓国の購入者がメーカー名・商品名・型番を知っていて、日本からでも欲しい商品は購入代行と相性があります。
一方、韓国の正規流通が充実した現行モデルでは、日本との価格差が小さくなることもあります。購入代行では特定カテゴリーへ決め打ちせず、幅広く出品して実際の注文データを見る方法が有効です。
購入代行・無在庫販売|最初は商品を絞りすぎなくていい
購入代行・無在庫販売の場合、最初から「自分は釣具専門店をやる」「カメラだけを売る」と決める必要はありません。
日本のAmazonなどで普通に販売されている新品を先に韓国ECへ出品し、注文が入ってから日本で仕入れて韓国へ発送する方法なら、在庫を持たずに幅広いカテゴリーをテストできます。
購入代行初心者が先に確認する4つ
① 日本で仕入れられる
② 韓国で販売できる(法律・許認可)
③ 利益が残る方法で送れる(配送)
④ 出品するモールの規約に反しない
「韓国で実際に売れるか」だけは、先に完全には予測できません。そのため、販売できる商品を幅広く出品し、実際の注文データで確かめます。
つまり、初心者の段階では「絶対に売れる商品を1つ見つける」より、「危ない商品を除外して、販売できる商品を広く試す」方が実務的です。
購入代行なら、まず出品候補にしやすい商品
🔎 型番で探されやすい
カメラ、腕時計、PC周辺、ガジェット、音響、楽器など
🎯 専門用途で探される
釣具、工具、スポーツ、アウトドア、カー・バイク用品など
📦 小型・高付加価値
文具、ホビー、専門パーツ、キッチンツールなど
慣れてきたら、日本限定・JDM・限定色・中古・廃番・韓国未発売など、日本でしか買いにくい型番を探すと、さらに差を作りやすくなります。
購入代行初心者は、まずこの商品を除外すると事故が減る
通常の商品と同じ感覚では扱わない。
② 食品・サプリで成分確認ができていない商品
海外で普通に売られていても、韓国では搬入遮断成分に該当する商品があります。
③ 子供用品・ベビー用品
KC等の商品安全制度が関係しやすいため、知識なしの自動大量出品には向きません。
④ 認証対象か判断できない電気・無線機器
個人使用免除がある一方、商業販売・在庫化ではKC・電波適合性評価が関係します。
⑤ 香水・スプレー・ライター・花火・電池単体等
法律上の販売可否とは別に、国際配送会社の危険物規定で止まりやすい商品です。
⑥ 偽物・知財侵害・真贋が確認できない商品
モール停止リスクが大きいため扱わない。
⑦ 低単価なのに大きい・重い商品
販売禁止ではありませんが、送料で利益が消えやすい商品です。
食品については特に注意してください。
韓国の食品医薬品安全処では、海外直購・購入代行向けに国内搬入遮断対象の原料・成分を公開しています。商品名だけではなく、成分まで確認します。
参考 出品前にチェック|海外直購の危害食品・遮断成分を検索韓国 食品安全国商品数を増やして販売データを集めたい方へ
無在庫販売は、商品数を増やすほど出品・翻訳・価格計算・在庫確認・受注・配送の作業量も増えます。
こうした日常業務を一元管理したい方向けに、購入代行・無在庫販売向けのPrime Shopperを提供しています。
また、「何を売ればいい?」「この商品は送れる?」「この画面はどう操作する?」といった実践面も相談しながら進めたい方には、韓国輸出の伴走コミュニティ韓BIZがあります。
D2Cブランド・メーカー・製造業|「自社商品のどれを韓国へ出すか」が重要
自社商品を持つ企業の場合は、購入代行セラーとは考え方が変わります。
全商品を大量に出品するより、韓国で勝てる可能性が高い商品を先に選び、少数の商品で反応を見る方が効率的です。
特に、国内ですでに商品が売れているものの、海外専任チームや大きな海外投資までは持ちにくいD2Cブランド・中小メーカー・製造業にとって、この「小さく試す」考え方が使いやすいです。
自社商品が韓国向きか、まず5つだけ見る
① 違い
韓国商品との違いを
説明できる
② 専門性
誰の何の悩みを
解決するか明確
③ 採算
韓国まで送っても
利益が残る
④ 伝わりやすさ
検索・写真・動画で
差が伝わる
⑤ 始めやすさ
規制・返品・A/Sが
重すぎない
5つ全部が満点である必要はありません
ただし、「韓国の商品と何が違うのか」「誰が欲しがるのか」の2つが説明できない商品は、規制以前に市場選びを見直した方がよいです。
D2C・中小メーカーが特に狙いやすい商品
| カテゴリー | なぜ狙いやすい? |
|---|---|
| 職人系キッチンツール | 使い勝手・加工・製造工程まで差別化材料になる |
| 精密・特殊工具 | 精度・耐久性・用途差を数字や使用シーンで説明できる |
| 釣具 | 魚種・釣法・用途が細かく、専門商品が選ばれやすい |
| 専門文具・画材・クラフト | 小型で送りやすく、素材・書き味・完成品をコンテンツ化できる |
| 機能性ペット用品 | 犬種・猫種・悩み×機能で商品価値を伝えやすい |
| 非電動美容・グルーミング用品 | 日本の加工技術を出しながら、電気製品より認証・A/Sを軽くしやすい |
| ニッチスポーツ・小型アウトドア | 競技・用途コミュニティと相性が良い |
| プレミアム常温食品 | 味・地域・製法に差があり、リピートが成立すれば大きい |
「日本製」「アイデア商品」だけでは弱い
韓国企業や中国メーカーがすぐに似た商品を作れる場合、長期的には価格競争になりやすくなります。
素材・加工・製法・特許・使い勝手・専門ノウハウ・ブランド・コミュニティなど、簡単にコピーできない理由がある商品ほど有望です。
自社商品のどれから韓国へ出すべきか迷う場合
商品・価格・国内販売実績・競合の状況をもとに、韓国進出相談で一緒に整理できます。
韓国法人も大量在庫も不要|まず日本から1件ずつ売って試せる
メーカー・D2Cにとって重要なポイント
韓国進出=いきなり韓国法人設立+大量在庫ではありません。
商品自体が個人輸入でき、購入者の自己使用として成立する商品なら、日本から韓国の購入者へ注文ごとにB2C直送して、需要を確認できる商品があります。
特に、一人が基本1個ずつ購入するような商品であれば、最初から韓国の販売代理店や自社韓国法人を持たずに始められます。
150
USD
一般的な自己使用品の
小額免税ライン
6
容器
健康機能食品の
自己使用基準
1
台
電気・無線機器の
個人使用免除の代表例
30kg
6,800円
博多→釜山
船便料金例
KC、食品の禁止成分、検疫、医薬品規制、国際配送会社の危険物規定、ECモールの出品規約まで免除されるわけではありません。
PCCCとは?|韓国の個人輸入で使う固有番号
PCCC(個人通関固有符号)は、韓国の消費者が海外から商品を購入するときに、輸入者本人を特定するために使われる番号です。
日本のマイナンバーそのものではありませんが、イメージとしては「個人輸入用の識別番号」と考えると分かりやすいです。
PCCCは誰が取得する?
販売者側で取得する番号ではありません。
韓国の購入者本人が、韓国関税庁(UNI-PASS)で発行します。
DHL・FedEx・UPSなどのクーリエ配送では、通常PCCCを使って通関するため、注文時に購入者氏名・電話番号・PCCCを正確に取得します。
EMS等の国際郵便では、自己使用の簡易通関としてPCCCなしで通関できる場合もあります。
商品別|日本からまず売れる? 売れた後は何が必要?
商品によって、最初のテスト販売のしやすさと、本格販売するときの手続きが変わります。
| 商品ジャンル | 日本からのB2C直送 | 韓国在庫・本格販売 |
|---|---|---|
| 一般雑貨・非電動専門用品 | ◎ 始めやすい | 商品安全・表示等を確認 |
| 加工食品・菓子・飲料 | ○ 成分・検疫に注意 | 食品輸入・製造所・検査・表示等 |
| 健康食品・サプリ | ○ 6容器・成分確認 | 食品輸入・成分・表示対応 |
| 一般化粧品 | ○ 自己使用で直送可能な商品あり | 韓国側の責任販売体制・表示等 |
| 電気製品 | ○ 商品区分を確認 | 商品に応じKC等 |
| Bluetooth・Wi-Fi機器 | ○ 個人使用・モデル別1台の免除あり | 適合認証・適合登録等 |
| 子供用品 | △ 商品ごとに確認 | 安全認証・安全確認・供給者適合性確認等 |
| 生活化学製品 | △ | 安全確認・届出・承認等 |
| 医薬品・医療機器 | 通常商品と別枠 | 業許可・品目許可等 |
※◎○△は「売れやすさ」ではなく、主に手続き面の始めやすさを表しています。
食品・菓子・飲料
日本のお菓子、調味料、茶、コーヒーなどは、商品によっては韓国消費者の自己使用として日本から直送できます。
D2C・メーカーで特にテストしやすいのは、常温・賞味期限が長い・小型・高付加価値・日本の味や製法に差がある商品です。
比較的テストしやすい食品の例
● 菓子
● だし・調味料
● 茶・コーヒー
● ジャム・蜂蜜
● 常温加工食品
さらに、米国や日本で一般販売されているサプリ・食品でも、韓国では国内搬入遮断対象の成分を含む場合があります。
商品名だけではなく、原材料・成分を韓国の最新リストで検索してください。
健康食品・サプリメント
健康機能食品では、韓国関税庁の自己使用基準として合計6瓶という基準があります。この記事では分かりやすく「6容器」と表記しています。
6粒という意味ではありません。例えば60粒入りのサプリ1ボトルなら、1容器と考えます。
健康食品で見るポイントは2つ
① 自己使用の数量基準に収まるか
② 韓国で搬入を遮断されている成分がないか
化粧品
一般化粧品は、韓国消費者が自己使用として日本から購入できる商品があります。
化粧品は「送れる」と「売れる」を分けて考える
韓国へ直送できることと、韓国市場で勝ちやすいことは別です。
韓国はK-Beautyが非常に強い市場なので、無名のスモールD2Cが「日本のコスメ」という理由だけで参入するのは難しくなります。
独自成分、明確なターゲット、ブランド認知、技術差、十分な広告・ローカライズ投資がある企業ほど検討しやすいカテゴリーです。
電気製品・Bluetooth・Wi-Fi機器
ここは「電気製品なら全部KCが必要」「1台なら何でも自由」と単純化しないことが重要です。
韓国の電気用品安全制度では、個人が自己使用目的で海外から直接購入する場合、商品区分に応じて個人使用の免除制度があります。
また、Bluetooth・Wi-Fiなど放送通信機器についても、韓国国立電波研究院は個人使用ならモデル別1台の適合性評価免除を案内しています。
メーカーにとってのメリット
売れるか分からない全モデルへ最初から認証コストをかけるのではなく、個人輸入として販売できる商品は日本から直送で需要を確認し、売れるモデルを確認してから正式販売へ進むという順番を取れます。
一方、韓国倉庫へ在庫をまとめて入れる場合や、商業販売として複数台を輸入する場合は、この個人使用免除を前提にしません。
参考 電気用品の安全制度を確認韓国 国家技術標準院 参考 無線・通信機器|個人使用のモデル別1台免除韓国 国立電波研究院子供服・玩具・ベビー用品
韓国の子供用品は、商品区分によって安全認証・安全確認・供給者適合性確認などに分かれます。
| 商品例 | 主な制度 |
|---|---|
| 乳幼児用繊維製品 | 安全確認 |
| 一般的な子供用繊維製品 | 供給者適合性確認 |
| 玩具 | 安全確認 |
| 子供用家具・一部生活用品 | 商品区分に応じ供給者適合性確認等 |
| 自動車用子供保護装置等 | 安全認証 |
子供用品は売れないカテゴリーという意味ではありません。ただ、購入代行初心者や、最初の商品を選ぶD2Cブランドにとっては、一般雑貨より手続きが重くなりやすいカテゴリーです。
参考 子供用品の安全基準を確認韓国 国家技術標準院韓国へ送るなら何を使う?|EMS・クーリエ・船便の選び方
販売できる商品でも、配送方法によって「送れる・送れない」「利益が残る・残らない」が変わります。
| 配送方法 | 向いているケース | 特徴 |
|---|---|---|
| 国際郵便・EMS | 小型・一般商品 | 郵便局から使いやすい。商品によって危険物・サイズ制限あり |
| DHL・FedEx・UPS等 | スピード重視、高単価商品 | 通関・追跡が強い一方、重量によって送料が上がりやすい |
| BtoC海上特送 | 重量物、送料を抑えたい商品 | 日韓の距離の近さを活かしやすい |
| 韓国在庫・3PL | 販売量が増えた後 | 韓国内配送が速くなるが、在庫投入時点で商業輸入 |
重い商品なら、船便で採算が大きく変わる
例えば、博多―釜山間のBtoC海上特送「HANIRO LINE」では、重量が大きくなっても航空便と比較して送料を抑えやすくなります。
1kgまで 1,000円
5kgまで 1,800円
10kgまで 2,800円
20kgまで 4,800円
30kgまで 6,800円
航空便・国際宅急便では重量が増えるほど送料が大きくなりやすいため、重い商品ほど船便の価格メリットが出やすくなります。
参考 韓国向け配送の使い方・HANIRO LINEを詳しく解説韓国ビジネスの教科書|Free Life&Co 参考 大阪等―釜山のE-Commerce向け海上特送 PIEXPanStar香水・スプレー・ライター・電池などは「販売できる」と「送れる」が別
● エアゾール・スプレー
● ライター・燃料
● 花火・火薬
● ガス缶
● 一部の接着剤・塗料
● リチウム電池・モバイルバッテリー等
これらは、韓国での販売可否とは別に、航空・郵便・クーリエ側の危険物ルールで発送できないことがあります。
リチウム電池内蔵商品は「返品」まで考えておく
日本から韓国へ商品を送れることだけ確認して終わらない方がいい商品もあります。
特に、スマートフォン・タブレット・ノートPC・Bluetooth機器など、充電式リチウム電池を内蔵する商品です。
韓国郵便の通常国際郵便では、リチウムイオン・リチウムメタル等の充電式電池と、それらを内蔵した電子機器は発送不可と案内されています。
また、韓国郵便のEMS Premiumは2026年4月1日からFedExのグローバルネットワークを利用する体制へ変更されました。
電池内蔵品を販売する場合は、売るときの配送だけではなく、不良品を韓国からどう戻すか(別のクーリエで返送できるか、韓国内で検品・処分するか等)まで先に決めておくことをおすすめします。
韓国へ輸入できても、ECモールによって売れない商品がある
韓国の法律上販売できることと、Coupang・NAVER Smart Store・11番街等で販売できることも別です。
おさらい|商品が売れるまでの4つのチェック
① 韓国で需要がある?
② 韓国へ合法的に販売・輸入できる?
③ 利益が残る方法で配送できる?
④ 売りたいECモールへ出品できる?
①〜③を通過した商品でも、④で止まることがあります。ここでは④「モール規約」を確認します。
NAVER Smart Store|成人用品など独自の取扱不可商品がある
NAVER Smart Storeでは、医薬品、酒・タバコ、麻薬類、軍用品、わいせつ物等に加え、自慰器具などの成人用品・性行為に使用する商品も取扱不可商品として案内されています。
一方、食品、健康機能食品、化粧品、医療機器、電気用品、放送通信機器等はすべて販売禁止という意味ではなく、許可・認証等を確認する取扱注意商品として別管理されています。
参考 NAVER Smart Store|取扱不可商品NAVER Smart Store 参考 NAVER Smart Store|取扱注意商品NAVER Smart StoreCoupang|韓国の法律+Coupang独自規約を見る
CoupangもRestricted Productsを設けています。
禁止物質、酒類の一部、タバコ、医薬品・医療機器・医薬部外品、審査・等級分類されていない映像・DVD・ソフトウェアなどが代表例です。
Coupangは食品の禁止成分、化粧品、KC、子供用品、リコール商品など、韓国規制を確認するための公式リンク集も公開しています。
参考 Coupang|Restricted ProductsCoupang Marketplace 参考 食品・化粧品・KC等の韓国規制リンク集Coupang Marketplace11番街|映像関連が全部NGというわけではない
11番街では、違法複製された映像・音盤・ゲームや、必要な審査を受けていない商品等が問題になります。
一方で、成人向け商品についてはNAVERとルールが異なり、関連機関の許可を受けた避妊器具や、一部の許可商品、18歳以上の等級分類・審査を受けた映像・ゲーム等を成人カテゴリーで扱う案内があります。
モール規約の違い自体が、販売機会になることも
同じ商品でも、モールによって販売できる・できないが変わることがあります。
あるカテゴリーが大手モールでは販売できず、別モールでは合法かつ規約上販売できる場合、購入需要が販売可能なモールへ寄り、競合が少なくなることがあります。
「一番有名なモールだから出す」ではなく、その商品を販売でき、需要があり、競合が少ない販路を選ぶことも重要です。
SSG.COM|ブランド・品質で売る商品なら販路候補に入れたい
Coupang・NAVER・11番街だけが韓国ECではありません。
SSG.COMは、新世界百貨店・E-Martなど新世界グループの商品をオンラインで扱う統合ECプラットフォームです。
新世界百貨店モールでは、海外ラグジュアリー、ファッション、高級化粧品、家電、食品などを扱っており、単純な価格競争だけではなく、ブランド・品質・プレミアム性を伝えたい日本メーカーにとって検討価値のある販路です。
日本企業にとってのSSG.COM
✓ 新世界百貨店を含む大手流通グループ系EC
✓ ファッション・ビューティー・食品・生活用品・家電等を幅広く展開
✓ ブランド・品質を伝える商品の販路候補になる
✓ Free Life&Coでは、日本法人・個人事業主のSSG.COM出店について、出店取次・支援をご相談いただけます
各モールの特徴、出店方法、どの販路を選ぶべきかについては、以下の記事でゼロから詳しく解説しています。
参考 韓国輸出の始め方|ECモール選び・出店・配送までゼロから解説韓国ビジネスの教科書|Free Life&Co韓国倉庫へ在庫を入れたら、個人輸入には戻らない
韓国国内で販売する在庫として輸入した時点で、商業輸入です。
この段階になると、商品に応じて次の対応へ切り替わります。
韓国在庫化で必要になりやすい対応
✓ 正式な輸入申告
✓ 関税・輸入付加価値税
✓ KC等の認証・確認
✓ 食品・化粧品等の業許可
✓ 韓国語表示
✓ 韓国側輸入者・責任主体
✓ 返品・リコール・品質対応
韓国法人はいつ必要?|最初のB2C直送では必須ではない
結論
日本から韓国の購入者へB2C直送するために、自社韓国法人を最初から設立する必要はありません。
主な始め方は次の4つです。
メーカーなら、この順番で考えると分かりやすい
まだ韓国で売れるか分からない
→ 日本からのB2C直送で小さく試す。
売れる商品が分かってきた
→ 必要な認証・正式輸入・韓国在庫を検討。
韓国が主要市場になってきた
→ 自社韓国法人、現地組織、広告・物流体制まで検討。
KC対象=自社韓国法人必須、ではない
KCは、商品と制度によって申請主体が異なります。
すべての商品で「KC対象だった → 自社韓国法人を作るしかない」という意味ではありません。
商品や制度に応じて、韓国の輸入・販売会社や現地パートナーを利用する方法も含めて考えます。
メーカー・D2Cは「売れた商品だけ大きくする」と失敗しにくい
この順番にする理由
「認証にお金をかけたのに売れなかった」
「大量に在庫を入れた後で、韓国市場に合わないと分かった」
といった先行投資の失敗を減らせます。
中堅・大手メーカーなら、さらに狙える市場は広がる
ここまでは、特にD2Cブランド・中小メーカー・製造業が小さく韓国へ入る方法を中心に解説しました。
一方、中堅・大手企業は、認証・A/S・現地在庫・ブランド広告まで投資できるため、より大きなカテゴリーも対象になります。
| カテゴリー | 韓国で狙える理由 |
|---|---|
| カメラ・交換レンズ | Samsung・LGとの正面競争ではなく、世界の光学ブランド同士で比較される |
| 楽器・電子楽器 | 音・操作性・型番・ブランドで選ばれる |
| 映像・クリエイター機器 | 制作・配信・プロ用途では専門メーカーの価値が高い |
| プロ音響・制作機器 | 家庭用一般家電とは別市場として戦える |
| 腕時計 | 海外ブランド購入が自然で、日本ブランドの認知資産も使える |
| 高機能美容・健康機器 | 認証・A/Sまで構築できる企業なら技術差を訴求できる |
| 専門スポーツ・モビリティ | ブランド・競技性能・専門用途で選ばれる |
一般家電でSamsung・LGと正面から戦う必要はありません
テレビ、冷蔵庫、洗濯機、一般ノートPC、一般モニターなどの中核市場へ、「日本製だから」という理由だけで入るのはおすすめしません。
カメラ、電子楽器、プロ音響、クリエイター機器、専門入力機器、計測機器など、ユーザーがメーカー名・型番・性能で選ぶ市場へずらして考えます。
よくある質問
購入代行・無在庫販売であれば、最初から1カテゴリーに絞らず、日本で仕入れられる商品を幅広く出品して注文データを見る方法があります。
ただし、食品・医薬品・KC対象商品・危険物・モール禁止商品などは、事前に除外・確認してください。
特に、韓国の購入者がメーカー名・商品名・型番を知っている商品は購入代行と相性があります。
ただし韓国の正規流通が充実して価格差がほとんどない商品では、利益を取りにくいことがあります。
150ドルは主に小額免税の基準です。
食品の禁止成分、検疫、KC、医薬品規制、配送会社の危険物ルール、ECモールの出品規約等は別に確認します。
韓国関税庁の公式案内は「6瓶」です。
ボトルなどの商品容器単位で考えます。
韓国国内の販売在庫として輸入した時点で商業輸入です。
その後1個ずつ韓国内配送しても、個人輸入には戻りません。
日本から韓国の購入者へB2C直送する方法、CoupangのCGF等を使う方法、韓国の輸入・販売会社を使う方法があります。
韓国での販売量が増え、自社で在庫・輸入・広告・ブランド管理を行う方が合理的になった段階で自社韓国法人を検討できます。
NAVER Smart Store独自の取扱不可商品でも、韓国法上は販売可能で、別のECモールでは扱える商品があります。
法律、許認可、配送、モール規約をそれぞれ分けて確認してください。
自社商品ならSSG.COM、Coupang、NAVER等のどこを優先するべきかも含めて整理できます。
まとめ|「何が売れる?」の次に、「自分ならどう始める?」まで決める
韓国越境ECで大切なのは、「韓国で売れる商品ランキング」を覚えることではありません。
🏭 D2C・メーカー・製造業なら
韓国商品との違いが伝わり、採算・規制負担も現実的な商品を選ぶ。
小さく試し、売れた商品だけ正式輸入・韓国在庫・広告へ広げる。
📦 購入代行・無在庫なら
販売・配送トラブルになりやすい商品を除外し、日本のナショナルブランドや型番商品を含めて幅広く出品。
実際に注文が入る商品をデータから見つける。
そして中堅・大手企業であれば、認証・A/S・ブランド投資まで使い、より大きな専門市場まで狙えます。
最初から全部準備する必要はありません
自分の商品・事業規模・販売方法に合うところから始めること。
これが、韓国市場で無駄な投資を減らしながら事業を伸ばす基本です。
① 自社商品のどれを韓国へ出すか
② 日本から小さく試すか、最初から正式輸入するか
③ 売れた後、どのモール・物流・広告へ広げるか
Free Life&Coでは、商品・価格・国内販売実績・競合・規制・物流まで見ながら、「自社の場合、韓国へどう入るのが一番合理的か」を整理するところからご支援しています。
また、韓国を含む複数の海外ECへ事業を広げる法人向けの運営基盤として、Prime Shopper NEOをご用意しています。
まだ「何を出すべきか」「直送で試せるか」「韓国法人が必要か」が決まっていなくても問題ありません。商品と現在の体制から、必要な準備を切り分けるところからご相談いただけます。
購入代行・無在庫販売を始めたい方へ
日本の商品を幅広く出品して、売れたら仕入れて韓国へ発送する購入代行・無在庫型では、商品数が増えるほど運用効率が重要になります。
出品・翻訳・価格・在庫・受注・配送などをまとめて管理したい方は、Prime Shopperをご覧ください。
商品選び、配送、韓国ECの運用を相談しながら進めたい方には、伴走コミュニティ韓BIZもあります。
Free Life&Coは、国内のメーカー様、D2Cブランド様、製造業様、購入代行セラー様のご支援を通じて、韓国ECの現場で日々実務に向き合っています。現場で起きる課題に向き合いながらPDCAを回し、そこで得た知見を支援内容やツールの改善に反映しています。(経済産業省認定 経営革新等支援機関)









